見頃の変光星ミラ
前回、秋の空は明るい恒星が少ないと書きましたが、実は今の時期はもうひとつわりと目立つ星があります。
なぜ、目立つかというと通常はそこにない星だからです。
変光星のミラは2020年は9月下旬から10月初旬ぐらいが最も明るく、2~3等星ぐらいになります。
変光性はいくつか種類がありますが、ミラ型変光性もそのひとつです。
そしてミラ型変光性にもいくつもの星がありますが、その代表はくじら座のミラです。
そのあたりは容易に想像がつきますよね。
さて、このミラなのですが明るいと2~3等星になるのですが、暗い時は9等星ぐらいまで暗くなり、とても肉眼では見えません。
その周期は332日程度なので、この時期を逃せばおよそ1年後です。
くじら座が見える時期と、明るい時期が重ならないと見えないので今年は絶好の機会です。
さて、ミラやフォーマルハウト、あるいは2等星の四角形ペガサス座など、派手ではありませんが意外と見どころの多いのが秋の星座です。
肉眼で見えにくのなら図鑑などで確認するのも楽しいかと思います。
星と星座 (講談社の動く図鑑MOVE)